マイル貯め方基礎 陸マイラー入門 — JAL・ANA 年 2-5 万マイル戦略

最終更新: 2026-04-20 · skymapr 編集部

3 行サマリー

  • ① 陸マイラーは 飛行機に乗らずにマイルを貯める手法。クレカ決済 + ポイントサイトで年 2-5 万マイルが現実的
  • ② JAL か ANA の片方に集中、おすすめは年会費無料〜 2,200 円の JAL/ANA 一般カードで日常決済を集約
  • ③ アジア往復は 15,000-35,000 マイル、ハワイ往復は 40,000-50,000 マイル。年 1 回の特典航空券が現実的なゴール

「マイルは飛行機にたくさん乗る人のもの」というのは昔の話。2026 年の現在、飛行機にほとんど乗らない普通の会社員でも、クレジットカードと少しの工夫で年 2-5 万マイル貯められる時代になりました。これが『陸マイラー』と呼ばれるスタイルです。

本ガイドは、マイル初心者〜陸マイラー入門の方向けに、JAL・ANA の違い、おすすめクレカ、ポイント移行術、特典航空券の取り方、失効対策までを実務的に整理しました。円安で航空券本体が高騰する現在、マイルの相対価値は上昇しており、貯める意味が最も大きくなっている時期でもあります。

マイルとは何か — 基本の基本

マイルとは、航空会社のロイヤリティプログラムが発行する「通貨のような存在」です。1 マイル = 数円〜数十円の価値があり、主な使い道は:

  • 特典航空券への交換(最高効率): 東京-ソウル往復 15,000 マイル、東京-ハワイ往復 40,000 マイル等
  • アップグレード: エコノミー→ビジネスへの座席変更
  • 航空券購入代金への充当: 1 マイル = 1 円換算、効率やや低い
  • 商品・ギフト券への交換: 1 マイル = 0.5-1 円、非常時以外は避ける
  • 電子マネー・ポイントへの交換: JAL は e-JAL ポイント、ANA は ANA SKY コインに交換可能

1 マイルの価値を最大化するには、特典航空券への交換が断トツでコスパ最良。特に繁忙期・長距離路線でマイル価値が 1 マイル = 5-8 円まで上がります。逆に商品交換は 1 マイル = 0.5-1 円と非効率なので、マイルは「最終的に飛行機に使う」のが鉄則。

JAL マイルと ANA マイル — どちらを選ぶ?

項目JAL マイレージバンクANA マイレージクラブ
加盟アライアンスoneworld(BA・QF・AY 等)Star Alliance(UA・LH・SQ 等)
東京発国内線の強み羽田・関空・伊丹基盤羽田・伊丹基盤(国内ネットワーク広め)
特典予約の取りやすさPLUS 運賃で価格帯広いが空席次第シーズン別マイル必要数、繁忙期厳しい
マイル有効期限36 ヶ月(3 年)36 ヶ月(3 年)
ANA / JAL どちらがおすすめ?迷うなら ANA。スタアラ提携の幅広さ + 国内ネットワークで汎用性◎

マイルの 7 大貯め方ソース

陸マイラーがマイルを貯めるルートは 7 種類あります。効率順に上から並べています。

日常決済の JAL/ANA クレカ集約

還元率:
1.0-2.0% 還元
手間:
カード 1-2 枚の発行、支払い集約
Tip:
年 300 万円決済で 3-6 万マイル、陸マイラーの中核戦略

ポイントサイト経由のクレカ発行

還元率:
1 件あたり 5,000-30,000 ポイント
手間:
月 2-3 件まで、本人確認書類必要
Tip:
ハピタス・モッピー・ECナビが主要サイト

ショッピングマイル(マイル付き店舗)

還元率:
1-3% 追加
手間:
対応店舗での買物、事前会員登録
Tip:
JAL なら JAL カード特約店、ANA ならセブンイレブン等

ポイント移行(楽天・d・T等)

還元率:
1:0.5〜1:1 で交換
手間:
ポイント貯蓄 → 交換手続き
Tip:
レートは常に改悪方向、早めに交換が定石

搭乗でのフライトマイル

還元率:
距離 × 運賃クラス係数
手間:
実際の搭乗、運賃クラス選択
Tip:
LCC は加算対象外が多い、格安運賃は半減の場合も

航空会社キャンペーン

還元率:
1 回 1,000-5,000 マイル
手間:
メルマガ登録、条件クリア
Tip:
会員ログインでメルマガ購読必須、取りこぼしに注意

マイル購入(有料)

還元率:
1 マイル = 3-5 円
手間:
オンラインで即時購入
Tip:
特典航空券の数百マイル不足時のみ、通常は非推奨

おすすめクレカ 3 枚 — 年間決済額別の選び方

🥉 年間決済 100-200 万円 → JAL / ANA 一般カード

年会費 2,200 円、マイル還元率 1.0%。年 100-200 万円決済で 1-2 万マイル。初心者・陸マイラー入門向け。本会員有料でも家族カードは無料〜割安。

🥈 年間決済 300-500 万円 → ANA VISA ワイドゴールド

年会費 15,400 円、マイル還元率 1.7%。年 300-500 万円決済で 5-8.5 万マイル。年会費回収に必要な決済額は約 150 万円なので、年 300 万円以上決済する人は実質プラス。陸マイラー現役組の定番。

🥇 年間決済 500 万円以上 → SPG Amex プリファード

年会費 49,500 円、マリオットポイント → JAL/ANA マイル移行で実質 1.25% 〜。大型決済&海外出張多い人向け、国際ブランドの特典も強力。上級陸マイラー向け、入門者には非推奨。

年会費の回収可能性が判断の鍵。年会費 X 円 ÷ (年間決済額 × 還元率差)で回収期間を試算して、1 年以内なら発行 OK。

貯めたマイルを使う — 特典航空券の実用例

路線必要マイル現金相当価値効率
東京 → ソウル(往復・エコノミー)15,000 マイル¥60,000-80,0001 マイル = 4-5 円、コスパ◎
東京 → バンコク(往復・エコノミー)35,000 マイル¥80,000-120,0001 マイル = 2.3-3.4 円
東京 → ホノルル(往復・エコノミー)40,000-50,000 マイル¥150,000-250,0001 マイル = 3-6 円、ハイシーズンほど価値大
東京 → ロンドン(往復・エコノミー)55,000-60,000 マイル¥200,000-300,0001 マイル = 3.3-5.5 円
東京 → ホノルル(往復・ビジネス)80,000-100,000 マイル¥400,000-700,0001 マイル = 5-8 円、ビジネスクラスが最高効率

※ 目安のマイル数・現金価値。シーズン(ピーク/オフピーク)で変動、最新は JAL/ANA 公式確認。

1 マイルあたりの現金価値は 2-8 円の幅があり、特にハワイ・欧米のビジネスクラスでマイル価値が最大化します。短距離アジアのエコノミーでも 1 マイル = 4-5 円は固いので、普通に貯めれば間違いなく得。

マイル失効を避ける 5 つの対策

  1. 36 ヶ月ルールを常に意識: JAL/ANA とも最後の加算から 36 ヶ月でマイル失効。クレカ決済で毎月 1 回以上加算すれば実質無期限
  2. 期限が近いマイルから使う: マイレージ会員サイトで期限確認、1 年前には使用計画を立てる
  3. 少額でも特典航空券 or 片道発券で消費: 8,000 マイルで東京-大阪片道等、少額から使える
  4. e-JAL ポイント / ANA SKY コインに交換: 期限をリセット(コインの期限は 1 年等)、ただし交換率が悪いので非常手段
  5. 家族会員と合算: 家族合算制度を活用して、家族で 1 つの特典航空券に統合

陸マイラーの実践シナリオ 2 つ

💡 シナリオ A: 入門者(年 200 万円決済)

  • ANA 一般カード 1 枚で日常決済集約 → 年 2 万マイル
  • ANA モバイルマイル +ポイントサイト月 1 件 → 年 5,000 マイル追加
  • 合計 年 2.5 万マイル → 2 年で東京-ソウル往復 3 回、または東京-バンコク往復 1.5 回

🚀 シナリオ B: 中級者(年 400 万円決済)

  • ANA VISA ワイドゴールド → 年 6.8 万マイル(1.7% 還元)
  • ポイントサイト月 2-3 件 → 年 2 万マイル追加
  • ショッピングマイル・キャンペーン → 年 5,000 マイル
  • 合計 年 9.3 万マイル → 毎年 東京-ハワイ往復(家族 2 人分)or 東京-欧州往復(1 人分)

陸マイラーの落とし穴 — 注意点

  • 与信毀損リスク: ポイントサイト案件でクレカを複数申し込むと信用情報に記録、住宅ローン審査等に影響。月 2-3 件に抑える
  • 年会費の罠: ゴールド・プラチナを発行しても年間決済額が足りないと単なるコスト。発行前に還元率 × 決済額で回収試算
  • マイルの改悪傾向: 必要マイル数の引き上げ、特典予約枠の縮小は各社で段階的に進行。使うタイミングを延ばしすぎると損
  • 燃油サーチャージの現金負担: 特典航空券でもサーチャージ + 諸税は現金支払、円安局面では負担重い(/guide/fuel-surcharge 参照)
  • 時間対効果の妥当性: 月 5-10 時間の手間で年 5,000-10,000 マイル増は、時給換算で 500-1,000 円レベル。本業や投資に時間使うほうが効率的な場合も

skymapr でマイル消費候補路線の現金価格を確認

貯めたマイルをどの路線で使うと一番得か判断するには、まず現金価格を把握することが重要。skymapr は日本発の主要路線を横断表示し、複数販売サイトの最安値(サーチャージ込み総額)をまとめています。特典航空券の必要マイル数と現金価格を比較して、1 マイルあたりの価値が最大化する路線を選ぶのが陸マイラーの王道。

よくある質問

マイルと航空会社ポイントは同じですか?
実質的には同じですが呼称が違います。JAL は『マイル』、ANA は『ANA マイル』、海外キャリアは『points/miles』等で統一感がない。全て航空会社のロイヤリティプログラムが発行する通貨のような存在で、(1)特典航空券への交換、(2)航空券購入代金への充当、(3)アップグレード、(4)商品・ギフト券への交換、等で使えます。有効期限は JAL/ANA とも最後の加算から36ヶ月(3年)が標準。
陸マイラーとは何ですか?
『陸上でマイルを貯めるマイル収集家』の略。飛行機にあまり乗らない人が、クレジットカード決済・ポイントサイト経由・ショッピングマイル等で年 2-5 万マイルを貯めるスタイル。対義語は『空マイラー』(飛行機搭乗でマイルを貯める人)。陸マイラーの典型は、日常の支払い(電気・ガス・携帯・食費・通販)をすべてマイル付きクレカに集約し、年間 300-500 万円の支払いから 1-2.5% 還元率で 3-12 万マイル貯める人。年 2-3 回の海外特典航空券(アジア)+ 年末年始のハワイ往復(マイル特典)ぐらいは現実的に狙えます。
JAL と ANA、どちらのマイルを貯めるべきですか?
生活圏と目的地で選びます。(1)国内線で JAL が多いエリア(北海道・九州)なら JAL、(2)ANA が多いエリア(羽田中心)なら ANA、(3)海外で大韓航空・スカイチーム系を使うなら JAL(提携)、(4)ルフトハンザ・ユナイテッド等スターアライアンス系なら ANA、という使い分け。両方同時に貯めるのは非効率なので、ライフスタイルに合う片方に集中するのがセオリー。迷ったら ANA が汎用性(提携先数・国内線 + スタアラ幅広く)で少し優位。
おすすめのマイルクレカは?
JAL 系では『JAL カード(普通)』年会費 2,200 円で 1.0% 還元、『JAL CLUB EST』20代限定で条件良好、『ダイナース JAL』ハイグレード向け。ANA 系では『ANA カード(一般)』年会費 2,200 円で 1.0%、『ANA VISA ワイドゴールド』年会費 15,400 円で 1.7% 還元、『ANA アメックスゴールド』年会費 34,100 円で 2.0% 還元。陸マイラー向けでは SPG アメックスプリファード(年会費 49,500 円)がマイル移行プログラムとして強力。年間決済額と年会費回収可能性で判断。
ポイントサイト経由の『ポイ活』は儲かりますか?
時間対効果で言えば小遣い稼ぎレベル。ハピタス・ECナビ・モッピー等のポイントサイトを経由してクレカ発行・口座開設・ショッピングすると、通常ポイントに加えて数百〜数万ポイントが追加加算されます。これを JAL・ANA マイルに交換することで、月 3,000-10,000 マイル増の陸マイラーが成立。ただし案件申込には本人確認・クレカ審査・実際の利用が必要で、無作為に申し込むと与信を毀損します。月 2-3 件の案件に絞って計画的に。
特典航空券は簡単に取れますか?
繁忙期は厳しく、閑散期は普通、直前は意外と取れる、が実情です。人気路線(東京-ホノルル、東京-欧州)のピーク時期(GW・お盆・年末年始)は発売開始と同時に枠が埋まります。一方、閑散期(2月・6月・10月)の近距離アジア路線は出発 1 ヶ月前でも普通に取れる。予約戦略は(1)発売開始(330日前)にピーク期を即押さえる、(2)閑散期は直前も視野に、(3)複数の航空会社アライアンスを確認、(4)マイル不足時はマイル購入 or 他社交換検討、の 4 パターン。詳しくは JAL・ANA 公式の特典予約ページで。
マイルの失効を避けるには?
(1)定期的に 1 回以上のマイル加算 or 使用がある状態を維持(JAL/ANA とも 36 ヶ月ルール)、(2)マイル有効期限切れが近いと通知メールが来るので見逃さない、(3)少額でもクレカ決済で加算し続ける、(4)JAL eJALポイント・ANA SKY コインに交換して期限をリセット(コインも期限あり、1 年等)、(5)商品・ギフト券に交換して現金化。長期間旅行予定がない場合は、1 万マイル単位で少しずつ使うのが失効対策として合理的。

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